“消費者に受け入れられるためには、商品やサービスの送り手側はまず、その背景にある考えはこういうもので、こんな人たちにとってこんな役に立ちますと、明確なメッセージにして言い切らなければならない。でも、そのメッセージが受け入れられなかったら、送り手側は消費者をよく観察して、柔軟に軌道修正する必要がある。今後は、こうした柔軟な対応ができる企業が伸びて、できない企業、例えば組織が硬直してしまっていったん決めたことを変えるのが難しいような企業は、消費者からの支持を失っていくと思う。”

 震災後に改めてわかったことは、多くの人々のものの考え方だ。

 例えばツイッター上では、震災以降のメディアや個人の言動に対して、批判の声が多数上がった。その動きを見ていて、人は「自分の方が他人より上で、物事をよくわかっている」というしたり顔ができないと、生きていけないんだと感じた。何に関しても、「それはおかしい」と批判の声を上げるのは、批判をすることで「私の方が上で、よくわかっている」と主張するのとほぼ同じこと。人間が生きていくためには、何らかの手段でそういう確信を得ることが必要なんだと強く感じた。

“僕たちも、故郷を重視する消費者のそういう姿勢を受け止めるつもりでいる。現在、東京と大阪にグループの会社を置いているが、近いうちに福島県の郡山と福岡県に、それぞれ会社を置こうと思っている。グループ内の会社の1つを移すか、あるいは新たに作ることになる。郡山は僕の出身地だからで、福岡は社員の中に九州出身者が4人いるから。今は、社員それぞれが自分の故郷への恩返しを考えるタイミングなんだと思うし、そういう意識を持つ消費者もこれから増えていくだろう。”
“ 「できること」を、毎日10年続けると、どうなるか?
 つまり「じぶん」という人間が、「変形」するのです。
 「できること」を、もっとよくできるように
 「変形」してしまうのです。
 ま、わかりやすく言えば、
 ボートを漕いでいれば腕が太くなったりする。
 毎日恋愛小説を書いていれば、
 こころの恋愛的なところが人並み以上に発達する。
 そういうことが、他の人よりも得意になる。
 で、一丁前になって、それでめしが食えるようになる。
 肉体も、精神も、ある意味「異様」に「変形」して、
 プロフェッショナルというものになるんだと思います。”
“ 人間、年をとると、だんだんと、
 じぶんの「できないこと」「逃げていたこと」が、
 はっきりと見えてくるものです。”
“地下鉄の照明がやや暗くなったことに抵抗感があるのは、実は高齢者の方が強いというテレビインタビューを見た。
若い世代の方が「今までが明るすぎたんだよね。節電、節電」と笑いながら答えているのに対し、戦後の厳しさを経験したと思しきご高齢の方などは「暗いのはダメ。明るくなくっちゃ不安でしょうがない」と答えていた。
加齢に伴う、体の不自由さによる明るさを求める気持ちもあるとは思う、だがむしろ戦時中〜戦後の暗いコトへの不安感が強いのでは?と、感じる瞬間でもあった。”

 あの日からの、ぼくらの目の前や、ぼくらの背後には、
 経験したことのなかった状況が現われました。
 はじめてだし、暗いし、見えないのだから、
 「考える」ことにたどりつくより前に、
 「悩む」ことでこころがいっぱいになります。

 ぜんぶを解決する魔法の方程式みたいなものは、
 おそらく、ないのだと思います。
 「これはできた」「ここはわかった」「これだけ進んだ」
 というような、みんなの手探りの経験の総和が、
 ぼくらの手に入れた財産であり、材料だと思います。
 失敗も含めた材料が、やっと揃いはじめたいま、
 やっと「考える」ための時がやってきたのかもしれない。

“ 目的も、組織も、時間も、ぜんぶ、
 ぐにゃぐにゃぬめぬめと生きもののように、
 かたちを変えつつ動いているんだとイメージしてます。”
“ホントの郵便のエラー率を知りたい。

エラー率って、別にネガティブな言葉じゃない。
きょうび、エラーのないサービスは無いことは、もうみんな知ってるんじゃない? 逆に、エラーに気を配りすぎて無駄な経費増やしてサービスの値段をあげないでくれとか、そのくらいフラットに構えているよ。我々は。

エラー率の公表、サーバー会社とかではわりと普通ですかね。稼働率99.99%(1年間で50分くらい停止するかもだけどごめんねー、という意味)とかを普通に公表してる。
サーバーとかウェブサイトって「繋がらないことがある」というのが体感も含めて周知の事実としてあるので、受入れられやすいのかもしれない。
パソコンの初期不良率なんかも、メーカーごと公表されてたりしますね。いまだと大体1%くらい? 100台に1台壊れてる。ちょっと多めに見えるけど、部品の数だけ確率はあがってくので、こんなもんなんじゃないの。知らないけど。
郵便もエラー率の公表、胸を張ってやって良いと思うんだよなー。「エラーをゼロにしろ!」とか言う困ったクレーマーには、「自分で届けろ! ばか!」と言い放っていいと思う。”
“「女を武器にしている人」は苦手だけど、「女を武器にしていないことを武器にしている人」というのも、それはそれで扱いづらい。”