佐々木 そう。とにかく大のテレビ好き。バラエティ系好き。紅 白歌合戦とか1回でいいからやってみたい(笑)。ドキュメントものもやりたかったし、ニュースショーなんかも。だから、クリエイティブディレクターになっ て、テレビCMの仕事をするようになって最初は15秒や30秒のCMは短いよ、寂しいよと思っていたんです。2~3時間のスペシャル番組がやりたいぞと。 でも仕事を続ける中で、テレビCMはいろいろな局で何回も流れるとか、制作費の規模だとか、テレビ番組とはまた違ったパワーと魅力もあると発見して。要す るに、サントリーのテレビとか、ソフトバンクのテレビをつくっているんだと。いろいろな会社や商品の宣伝という形でテレビに参加するのは、バラエティに富 んでいてこりゃ面白いやと。それであるとき、「実は結構、広告は俺の天職か…」と気づいた。それからはひたすら広告にはまって、30年。今でもひたすら楽 しい(笑)。

佐藤 今のお話で、佐々木さんのこれまでやってきたことが全部腑に落ちました。宇宙人ジョーンズや白戸家は、放送時間の決まっていないドラマを、サントリーやソフトバンクが提供しているという感じですね。

佐藤可士和 佐々木さんは、僕が社会人1年目のときに、JR東 日本の小泉今日子の広告やフジテレビの「ルール」の仕事で既に活躍されていて。僕にとっては20年以上の間”ずーっと活躍している人”なんです。しかもそ の間、ある意味テレビCMにこだわりつづけている。そこがすごいと思う。

佐々木宏 CMというより、テレビなんだよね。本当はテレビ局 のディレクターになりたかったんだけど、不況でテレビ局の募集がなかったから、電通の「テレビ局」に行こうと思ったんです。でも入ったら新聞雑誌局に配属 されてガクッ。気を取り直して、6年後にクリエイティブに転局して、28歳のときコピーライターになったんです。

小学生のころ、

ランドセルから筆箱出したら

テレビのリモコンやったときの

恥ずかしさったらなかったですよ。

“江の後に仁を見てるが、どう考えても全体のストーリーは仁の方がトンデモ話なのに、
見ていると江の方がトンデモに見える。
不思議だ。”
いま、テレビ局では、編集マンたちが、PTSDにかかっているそうです。
震災の日から、延々と流されたTV映像は、彼らの努力によって丁寧に
管理されてきました。だから死体の映像がお茶の間に流れる事はなかったはずです。
でも、その作業の過程で、彼らのココロがどれだけのダメージをうけたのか、
僕にはとても想像できません。

TCC

現場

(via nnddmmii)
“今日、HDDにとってあった、ベネッセ提供の子供用のTV番組「へそか」(「へぇー、そっか」の略らしい)を子供と一緒に見ていたら、ロゴデザイン「佐野研二郎」とあった。子供番組って(NHKがその典型だけれど)、結構有名なクリエイティブディレクター使ってるんだなと思った。”

 先月、夕方のテレビで偶然見ていて、
 なんども人に話している場面があります。

 味噌や醤油をつくってきた老舗の会社が、
 あの日の地震と津波に襲われ、
 すべての生産手段が破壊されてしまったのでした。

 工場の跡地に、従業員たちが集まっています。
 着の身着のままという感じです。
 おそらく、そこにいる人たちの周囲には、
 さらに大きな被害があったのだと想像します。
 社長が、包みを抱えてやってきます。
 「みんな、これがなんだかわかるかー?
  給料袋だぞぉ!」
 そう言って、紙袋を渡していきます。
 
 そして、そこにしゃがんでいる社員に向って、 
 「見た通り、(何代も続いてきた)この会社は、
  味噌も醤油もつくれなくなった。
  でも、かならず立ち上がるからな。
  町の人たちも、少しずつ戻ってくるから、
  そのときに、ここにいて、何でも売ろう。
  そうやって生きていこう」
 というような内容のあいさつをした、そんな場面‥‥。

“今回の震災の場合、企業の不祥事ではない。都知事が言ったような「天罰」でないのはもちろんのこと、震災が起きたのは誰のせいでもない。なので、広告主が 広告をキャンセルしても、テレビ局から見れば広告主の都合なのだが、広告主が悪いわけではない。また番組が通常通りだとしても、画面には常にL字で地震情 報が入っている。広告から見れば、決してありがたいものではない。

なので、慣習上はACであってもテレビ局に広告費は支払われる。だが口約束がすべての世界で、ちゃんと広告費を徴収できているかというと微妙なところ。広告主が悪いわけでもないので、強く要求しづらいのだ。基本的には普段の力関係で決まっているはずだ。”
“テレビ広告の運用で、まともな契約書など存在していない。どこかに形式上存在しているのかもしれないが、現場の担当者は全く意識していない。テレビ局への発注は広告会社からのFAX(!)であったり、メールであったりする。結構大きな金額の発注なのだが、都度契約書を交わしているような世界ではないのだ。なので、いろんなことがテレビ局と広告会社、広告主との人間関係や力関係で決まっていく。例えばテレビ局が広告主に言った目標視聴率から大きくかけ離れた場合、お詫びとして無料で広告を受けたりということも日常的に行われている。別に契約書に書かれているわけでもないのに、だ。もちろん大手の広告主に限られるが。”
“先行有料配信するのは、10月から金曜深夜に新設されるドラマ枠「Friday Break」の第1 弾「クローンベイビー」で、放送の3日前である火曜日24 時から配信する。配信先は、ジュピターテレコムの動画配信サービス「J:COM オンデマンド」限定となる。地上波放送の連続ドラマを毎回放送前に有料で配信するのは日本初となる。”